外壁塗装・屋根工事の屋根材について

 ひとことで『屋根材』と言っても実は様々な種類の屋根があります。それは、長年の歴史の中で日本人が開発してきた物語でもあります。

 違う角度から『屋根材』には様々な種類がありますので、それぞれを特徴ご説明いたしましょう。

1.陶器瓦

 陶器瓦は、瓦の表面にツヤや撥水性を持たせるために釉薬を使用し、高温の窯で焼き上げて作られています。
陶器瓦には3つの形があり、日本家屋によく使われている波型の瓦を和瓦、和瓦の波型をなくし平らに成型した平瓦、洋風の見た目の建物によく使われている山部分が丸く盛り上がっている洋瓦といった種類で分けられています。
陶器瓦は一般的に寿命が長く、瓦自体は塗装などの定期的なメンテナンスが不要であるといったメリットがある一方、他の屋根材に比べ重量があるため耐震性が低くなる傾向があります。また、瓦のズレやひび割れ、漆喰の経年劣化など陶器瓦に付随したものの定期メンテナンスが必要となります。

2.セメント瓦

 セメント瓦とは1970年代から1980年代に流行したセメント製の屋根瓦のことをいい、陶器瓦と似たような形をしていますが、セメント瓦は塗装で着色されているため、表面がザラザラし、経年劣化により色が褪せていきます。色が褪せたところは苔が生えやすく、塗膜のコーティングが消耗してしまう雨水を吸水してしまうため、再塗装の必要が出てきます。
セメントに砂利を加えたモニエル瓦(コンクリート瓦)などには塗膜部分にスラリー層とよばれるセメント成分の保護層があるため、スラリー層を除去する作用が必要となるため、通常の屋根塗装と比べて費用がかかります。

3.スレート瓦(コロニアル・カラーベスト)

 スレートとはセメントに繊維質を混ぜて5mm程度の厚さにした板状の屋根素材のことを言い「カラーベスト」や「コロニアル」といった製品名で呼ばれることも多い屋根素材です。
スレート屋根はほかの屋根材に比べ施工費が抑えら、デザインや色が豊富にあるため、新築によく用いられます。また、薄く軽量な屋根材なので、地震による揺れの影響を受けにくく、耐震性も高いといったメリットもある一方、表面が色褪せし傷みやすく、薄く硬い素材の性質上、反りやひび割れが生じやすく、雨漏れや腐食させないためにも定期的なメンテナンスが必要とされる素材となります。耐用年数も20~30年程度とほかの屋根材に比べ低くなっているため、交換する必要がでてくるでしょう。

4.トタン屋根

 トタン屋根とは、薄い鋼鈑に亜鉛メッキを施したトタン板で作られている金属屋根のことを言い、「瓦棒屋根」や「折半屋根」といった形状によって呼び方が変わってきます。主に戦後の高度経済成長期に多くの住宅で使われていましたが、最近ではトタン板よりも長持ちするガルバリウム鋼板といった金属板が使われることが多くなりました。トタン屋根他の屋根材に比べ、材料費・施工費が安く、工期も短くなるといったメリットの一方、金属特有の断熱性の低さやサビからくる腐食が雨漏りの原因になりますので、定期的なメンテナンスが必要となります。

5.ガルバリウム鋼板屋根

 ガルバリウム鋼板とは「アルミニウム」「亜鉛」「シリコン」の3つの素材を組み合わせて作られている、耐久性・耐熱性に優れた鋼鈑を言います。主に屋根材をはじめとして、外壁材としても使われています。ガルバリウム鋼鈑はほかの金属板に比べ、サビにくく、「メンテナンスフリー」と言われるほど劣化の進行が遅く、メンテナンスを行う頻度が少ない特徴を持っています。その分、他の鋼鈑に比べ価格が高い傾向があり、非常に薄い板になりますので、凹みが目立ちやすく、扱いには注意が必要となります。

6.陸屋根

 陸屋根とは、一見真っ平らな平面上の屋根のことをいい、雨水が残らないための最低限の排水勾配がとってあります。雨漏れを防ぐために、「シート防水」「ウレタン防水」「FRP防水」が施されており、防水の劣化が雨漏れに直結してしまうため、定期的なメンテナンスが必要となります。

よく見る陸屋根
戸建て住宅でも増えています

7.折板屋根

 折半屋根とは、波状に成型した金属屋根のことをいいます。主に工場や倉庫・物置などの屋根に多く採用されております。通常の金属屋根と比べ、波型にすることで水はけがよい仕組みになっている一方、通常の屋根のように屋根裏といった空気層がないため、断熱性・遮熱性が低く、弱い雨でも室内に響いてしまうようなことがあります。

 以上が、いろいろな屋根材についてでした。私たちゆださか塗装のように、長年塗装工事を行っていると、どうしても、次の塗替え時期になると「屋根はもうそろそろ交換したい…」という意見も出てきやすいので、屋根の交換なども行っております。

 塗装工事でメンテナンスできるのか、屋根の葺き替えをしたほうが良いのかも、無料診断をさせていただきますので、以下よりお尋ねください。

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